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KPI管理に必須のツールをご紹介!トヨタの「見える化」に学ぶKPI管理

モノづくりの現場やビジネスにおいて、大きな目標を達成するための中間指標として設定されるのがKPI(重要業績評価指標)です。KPIは目標を達成するためにはクリアすべきポイントであり、具体的で明確な数値として表されていなくてはなりません。かつてはExcelなどで作成されることもありましたが、社員がリアルタイムで共有するために適切なツールも数多く開発されています。
そこでこの記事では、KPI管理におすすめのツールについて詳しく紹介します。

KPIについては以下の記事で詳しく解説しています。

「見える化」を体現してきたトヨタの経営に学ぶこと

KPI管理におすすめのツールを紹介するまえに、まずはKPIに大切な「見える化」を大切にしてきたトヨタの経営について触れておきます。

ものづくりの分野では、見える化することでビジネスを成功に導いたのが自動車メーカーの「トヨタ」です。トヨタでは「トヨタ生産方式」と呼ばれる独自の方法で自動車の生産をシステム化しました。「必要なものを、必要なときに必要な量だけ造る」という考えのもとにムリやムダ、ムラをなくす「ジャスト・イン・タイム」と「自動化」という2つの観点が大きな柱です。自動化していい製品を造るためには、日々の改善が必要になると考えています。

トヨタでは、KPIを「ステークホルダー KPI(社会的価値向上で最重要とするKPI)」と「CSR KPI(社会的価値向上に貢献するKPI)」という2つのレベルに分けて、以下の5つの軸でそれぞれ設定しています。

  • 地域・国際社会
  • お客さま
  • 株主・投資家
  • 社員
  • サプライヤー

そして、トヨタではそれぞれに設定したKPIと、実際に達成できたかどうかの事後評価を公開しています。

KPI管理に必須のツール4選

【KPIツール1】「見える化」を実現するKPIツール「MIERU」

フロンティアビジョン株式会社が提供しているツール「MIERU」は、KPIはもちろん、KGI、CSFも見える化してくれる管理ツールです。

汎用性があり、これまで経営を見える化していなかった中小企業にとっても使いやすい仕組みになっています。クラウドサービスとして利用することができるため、導入するにあたって手間がかかりません。また、主に30名未満の企業向けとして提供されていることもあり、価格もリーズナブルです。パソコンはもちろんタブレットやスマートフォンなど、さまざまな端末でアクセスでき、いつでもどこからでも見ることができます。

【KPIツール2】物流の現場に特化したろじたんの「かんたんKPI」

日通総研が開発した「ろじたん」は物流業界に特化したシステムで、倉庫内のさまざまな情報をデータ化することができます。

たとえば、生産性やスタッフの作業時間、作業場所はもちろん、歩数まで数値化して見ることが可能です。そのうえ、集積したデータは分析ツールを使ってタイムチャートや表・グラフなどに出力することもできます。

【KPIツール3】分散したデータを独自のアルゴリズムで活用できる「Mμgen」

スマートインサイト株式会社が提供しているKPI管理ツールに「Mμgen(ミュージェン)」があります。

Mμgenは膨大なデータを経営や業務を進めるための意思決定に活用できるBI(Business Intelligence)ツールです。従来は異なる組織が蓄積したデータは活用することができなかったり、有効的な使い方ができていなかったりしました。また、有益なビックデータが存在していても、それを活用する方法がわからない事業者も多かったといえます。

【KPIツール4】Googleが提供している「Big Query」

ビックデータ解析のプラットフォームであるGoogle提供のBig Queryも、KPI管理に活用できるツールです。

Big Queryでは集めた構造化データおよび半構造化データを機械学習モデルで構築し、SQLで処理します。なじみのあるスプレッドシートやGoogle データポータルとの統合もできるため、Googleを普段から使用している企業にとっては使いやすいといえるでしょう。

 

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