ファシリテーション

ファシリテーターにおすすめの資格や養成講座をご紹介

「ファシリテーションを学ぶ必要があるが、どのような資格が必要だろうか?」
「ファシリテーターになるためにおすすめの資格はあるのだろうか?」
こんな疑問にお答えする記事です。
この記事では、会社の上司などからファシリテーターに任命されたあなたのために、おすすめの資格や養成講座をご紹介します。

ファシリテーターとは

ファシリテーターとは

まず最初に、ファシリテーターとはどういう意味なのか、またファシリテーターの役割とはどのようなものなのかを確認しておきましょう。

ファシリテーターの意味

ファシリテーターとは、英語では「facilitator」と表記され、会議などで参加者の意見を引き出し、合意形成を図る司会進行役のことです。また、この技術のことをファシリテーション(facilitation)と言います。
コミュニケーションは企業活動の生産性に直結するため、ファシリテーターの存在は重要です。
また、リーダーを「定めたゴールに向けてメンバーを率いていく強い気概を持った人物」と定義するならば、ファシリテーターはまさにリーダーそのものです。ファシリテーターは単なる「議論の司会屋」ではなく、メンバーから知恵や情報を力強く引き出す強さが必要です。

ファシリテーターの役割

会議でのファシリテーターの役割は司会進行役です。しかし、ただ司会進行するのではなく、会議を進行する中で「共有」「定義」「発散」「解明」「選択」を行うことが求められます。
参加者から意見を引き出すためには、まず最初に必要な情報をしっかりと「共有」しておく必要があります。議論を始める前に情報をインプットすることもファシリテーターの役割です。
また議論の中で、解釈の幅が広くなりそうな言葉があれば、しっかりとその言葉を「定義」する必要があります。
意見を活発に出してもらう「発散」の議論をするためには、発想の「切り口」を出すこともファシリテーターの役割です。
何かの事象が生じている要因を解き明かす「解明」の議論では、考えられる要因仮説をできるだけ出し、主たる要因を特定します。
そして、議論で出てきたさまざまな要素を整理し、意思決定をして「選択」して合意形成する必要があります。
ファシリテーションについてさらに詳しく知りたい場合は「ファシリテーションとは?【これを見ればわかる!】」を参考にしてください。

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ファシリテーターにおすすめの資格

ファシリテーターにおすすめの資格

ファシリテーターとして会議を司会進行するのには資格が必要なのでしょうか?
「資格」と一言で言っても、国家資格や公的資格、民間資格などさまざまな種類があります。
ここでは、ファシリテーターの資格にはどのようなものがあるのかをご紹介します。

ファシリテーターの国家資格・公的資格

国家資格とは、国の法律で規定されている資格です。国家資格には、医師や弁護士など、資格を持っている人だけが業務をできる「業務独占資格」と、介護福祉士や中小企業診断士など、資格を持っている人だけが名乗ることができる「名称独占資格」の2種類があります。
公的資格とは、民間団体や公益法人が実施し、主に省庁や大臣が認定している資格です。
民間団体の主催ではありますが、英検(実用英語技能検定)や日商簿記検定などのように知名度や信用度の高い公的資格があり、一定のレベルの能力があることが保証できます。
しかし、ファシリテーターには、このような国家資格や公的資格はありません。

ファシリテーターの民間資格

民間資格とは、民間団体や企業が、独自の審査基準をもうけて任意で認定する資格です。民間資格は法律によって制度化されていないため、国家資格や公的資格と比べると信用度が下がります。
ファシリテーターには、いくつかの民間資格があります。
おすすめのファシリテーターの民間資格には、キャリアトランプの「ファシリテーター資格認定講座(CTF)」や日本プロカウンセリング協会の「FITファシリテーター資格認定講座」、日本きらめき協会の「自律型人材育成 ファシリテーター養成講座」などがあります。
いずれの資格も民間資格であるため、ファシリテーターになるために資格取得は必須ではありません。しかし、資格取得のための勉強で得た知識は、ファシリテーターとして役立つものになるでしょう。

ファシリテーションを学ぶ方法

ファシリテーションを学ぶ方法

ここまでご紹介してきたように、ファシリテーターになるためには資格取得は必須ではありません。資格取得が目的ではなく、資格取得のための勉強を通してファシリテーターとしての「技術を学ぶ」ことが目的だと考えるべきでしょう。
ファシリテーションを学ぶことだけが目的であれば、もしかすると資格取得は不要かもしれません。
ここでは、ファシリテーター資格取得以外の方法でファシリテーションを学ぶおすすめの方法をご紹介します。

書籍からファシリテーションを学ぶ

ファシリテーター初心者の場合は、まずは書籍から基本的な知識を身につけることをおすすめします。
ファシリテーションについて書かれた数冊の本に目を通すことで、ファシリテーションの基本的な考え方が身につきます。
HR Design Lab.代表の楠本和矢がファシリテーションについての考えをまとめた『会議の生産性を高める 実践パワーファシリテーション』や、グロービス経営大学院教授である吉田素文氏がファシリテーションの基礎について書いた『ファシリテーションの教科書―組織を活性化させるコミュニケーションとリーダーシップ 』が最初の1冊におすすめです。また、活字が苦手な場合は、『マンガでやさしくわかるファシリテーション』(谷益美著・円茂竹縄作画)から読み始めるのもいいでしょう。
ほかにもさまざまなファシリテーションに関する書籍を「ファシリテーションおすすめ書籍10選|ファシリテーターのための本」で紹介していますので参考にしてください。

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ファシリテーター養成講座やセミナーで学ぶ

ファシリテーターとしての基礎は、書籍や資格取得の勉強を通して学ぶことが可能です。しかし、その知識を実践の場で活かすのは簡単ではありません。
そこでおすすめしたいのが、ファシリテーター養成講座やセミナー、研修などを受けることです。
講座を選ぶポイントは、「主催者に実績はあるか」「自分の学びたいことが学べるか」「演習を通してすぐに実践できるスキルが習得できるか」の3点です。
私たち博報堂コンサルティングでもファシリテーション研修を行っていますので、ご不明な点などがございましたらお気軽にお問い合わせください。

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現場ですぐに使えるファシリテーション研修

この記事では、ファシリテーター資格についてご紹介しました。
ファシリテーターの基礎的な知識は、ファシリテーター資格取得のための勉強を通してや書籍から独学することも可能です。しかし、その知識を実践で活かすのは簡単ではありません。
HR Design Lab.のファシリテーション研修は、教科書からだけでは学べない、すぐに現場で再現できる方法論が学べる弊社人気No.1の研修プログラムです。膨大な数の実践から得られた「生の声」を反映し、現場で「再現」しやすい方法論へ徹底的にこだわり、需要の高まるオンライン会議の技法も解説します。
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