ファシリテーション

ファシリテーションおすすめ書籍10選|ファシリテーターのための本

建設的な会議を実践していくために効果的な手法が「ファシリテーション」です。
ファシリテーションを行うファシリテーターは、出席者の発言を促し、全員の認識を確認しながら会議を進めていきます。ただ、不慣れな組織だとなかなか円滑にファシリテーションを進行できないことも少なくありません。
この記事では、ファシリテーションを始める際に役立つ本を10冊ご紹介します。

【超おすすめ】ファシリテーションの本3選

この記事ではファシリテーションを始める際に役立つ本を10冊ご紹介しますが、その中でも特に読んでほしい書籍3冊をここではご紹介します。

『会議の生産性を高める 実践パワーファシリテーション』(楠本和矢著)

プロフェッショナル・ファシリテーターとして活躍する著者は若いビジネスパーソンを対象にして、すぐ応用できるメソッドを伝えてきました。コンサルタントとして積み重ねてきた経験を基礎とした、理論的で分かりやすい企業内研修講師は高く評価されています。その著者である、HRデザインラボ代表の楠本がファシリテーションについての考えをまとめたのが本書です。
本書では、ファシリテーションを会議だけに使う技術と説明していません。ビジネスシーンのあらゆるところで応用できる考え方だとしています。ファシリテーションは人間関係を円滑にし、立場を問わない意見交換を活性化するための基礎になるものです。ぜひ一度、お手に取ってみてください。

『ファシリテーションの教科書―組織を活性化させるコミュニケーションとリーダーシップ 』(グロービス・吉田素文著)

グロービス経営大学院教授による、ファシリテーションの基礎を丁寧に教えてくれる一冊です。
ファシリテーションの目的やメリットを知るうえでの入門編になりえるでしょう。著者はこれまで数多くのファシリテーションを実践しながら、ビジネスパーソンの教育にも力を注いできました。
この本では、「ファシリテーションとはリーダーに必要なスキルだ」と定義しています。組織に変化をもたらしたいと考えるリーダーにとって理想的なファシリテーションの姿が語られています。

『マンガでやさしくわかるファシリテーション』(谷益美著・円茂竹縄作画)

ファシリテーションを理屈で説明されたとしても、実践をともなわなければイメージしにくい人は多いでしょう。
本書はマンガとコラムを交互に掲載する形式をとっており、ファシリテーション初心者でも場面を想像しやすい内容になっています。
本書の主人公は地方のメーカー代理店に出向してきた若いビジネスマンです。しかし、着任早々開かれた会議では、癖の多い面々が意見をぶつけ合ってなかなか有益な結論が出ません。しかも、主人公は先輩たちから下に見られて進行すらままならない有様です。
問題を解決するべく、主人公は講師の力を借りてファシリテーションの極意を学び始める。そういったストーリーで学びを深めることができます。

【おすすめ】ファシリテーションの本7選

ここまでにご紹介したファシリテーションの本を読んだあとに、「ファシリテーターに必要な知識をさらに身につけたい」と考えている方に読んでほしい書籍7冊をここではご紹介します。

『ファシリテーション入門〈第2版〉』(堀公俊著)

本書は2004年に刊行し、累計10万部のロングセラーとなった『ファシリテーション入門』を2018年に改訂した新版です。「入門」という名前のとおり、ファシリテーションについてゼロから学ぶことができます。
多くの企業や大学で入門用テキストとして採用されており、ファシリテーションの標準テキストと言えるかもしれません。
本書では、ファシリテーションの基礎知識や関連用語を幅広く紹介しています。

『リーダーのための! ファシリテーションスキル』(谷益美著)

本書では、「ファシリテーションとは単なる会議の進行役のスキルではなく、チームを率いて成果を生み出すリーダーシップのひとつのスタイルである」と定義しています。
フリーランスのビジネスコーチ・ファシリテーターである著者が「普段使いのファシリテーション」を解説しています。
はじめてリーダーを任された人に読んでほしい一冊です。

『ザ・ファシリテーター』(森時彦著)

ファシリテーションの入門の入門とも言える、とても読みやすい本です。
ストーリーをとおして、人と組織を動かし、自分自身が変わることのできるファシリテーションのスキルとマインドが身につくようになっています。
日本国内にファシリテーションを紹介し、普及させた書籍のひとつです。

『「60分」図解トレーニング ロジカル・ファシリテーション』(加藤彰著)

本書では、惰性の会議をやめ、成果の出る会議を行うためのファシリテーションの技法が紹介されています。
会議の進行と合意形成スキルを見開き70ポイントで学習できる構成になっています。
2時間の会議が1時間に短縮できる。そんな方法が知りたいファシリテーション初心者の方におすすめの本です。

『テクニックに走らないファシリテーション -話し合いがうまく進む2つのセンスと3つのスタンス』(米井隆著・岩元宏輔著・森格著・蔵田浩監修)

本書では、本当のファシリテーションに必要なのはテクニックではなく、「目利き」「行動選択」という2つのセンスと「自然体」「配慮」「学習者」というスタンスだと定義しています。
ファシリテーションの入門書を何冊か読んだが、どのように実践につなげたらいいのかがわからない読者に読んでほしい、具体的なアクションや心構えが紹介されている実践的な本です。
2021年刊行のため、「オンライン場面におけるファシリテーション」についても紹介しています。

『学び合う場のつくり方――本当の学びへのファシリテーション』(中野民夫著)

ワークショップのパイオニアとして「参加型の場づくり」に長年取り組んできた著者が「本当の学び」のあり方を探ります。
本書を読むことで、「ワークショップとはどのようなもので何ができるのか」やファシリテーションの基礎スキルを学ぶことができます。
「学び」のためのファシリテーションのスキルを身につけたい人におすすめの本です。

『イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」』(安宅和人著)

本書は、2010年に刊行して以来、読者から「数年に一度の問題解決の名著」「ロジカルシンキングの決定版」と言われる累計35万部以上売り上げたベストセラーです。
ファシリテーションについての本ではありませんが、議論している内容や課題の本質を考える際に有用なため、ここでご紹介しました。

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おすすめの書籍を読んでファシリテーションが何かを理解しよう

近年、ビジネスシーンでのファシリテーションの重要性はますます高まっています。
その目的が分からなかったり、実践したいのに上手くいかなかったりするのなら、まずはファシリテーションの本を読んで学ぶのがおすすめです。専門家が経験と知識を踏まえて書いている書籍なら、イメージをふくらませながら読み進められます。また、具体的にどのような場面で役立つのかまで理解できるでしょう。
「ファシリテーションの本を数冊読んでも理解できない」「実践での活かし方がわからない」という場合は、ファシリテーション研修もご検討ください。

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