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やることとやらないことを選択し、とるべき行動を指し示すKPI設定の重要性

KPIマネジメント

会社全体の経営目標に対し自分たちの目標を持つことは、効率的に事業を進めていくうえで大切なことです。ですが、実際には何をどのように進めていくことが効率的なやり方なのかの判断は難しいもの。

現場で効果的に無駄なく活動して事業目標に貢献するためには、よりどころとなる指標が必要です。このような現場の悩みを解決してくれるKPIの設定は重要性が高いと言えるでしょう。

KPIは無駄なく行動するための指標

KPIは人によって、あるいは企業によって意味や重要性はことなりますが、おさえておきたいポイントは、KPIが「目標達成に向けた主要な行動の進捗状態を図るもの」であるということです。

KPIには対象とする事業活動があります。その事業を進めていくにあたってどこに目標を置くかを決め、今の状態としての達成度合いや進捗状態を定量的に判断するためにKPIが設定されています。
KPIをどのように設定しているかによって、事業目標へ向けて進むいくつかの道のなかで、どの道を選ぶかが変わってきます。KPIを考えると、常に無駄のない行動になるように実行する事柄を選択していくことになるからです。無駄がないことは直接的に動くといくとこではありません。常に最良の方法を選択するということです。

このように、KPIを設定し、選択した結果と実行の進捗をコントロールするKPIマネジメントを行うことは、経営を進めていくなかで効率的に目標を達成させる重要な役割を担っています。

セオリーどおりにいかない現場でKPIは一筋の道

KPIはトレードオフの考え方を取り入れています。事業を無駄なく進めていくということは、卓越した点に注力して行うことです。そうなると実行しない、あるいは、注力しない事柄も出てきます。

昔から、戦略を考えるということは「やること」ではなく「やらないこと」を選ぶことだといわれてきました。しかし「やること」を重視する向きもあります。「やること」が重要になってきている背景には市場の成熟化があります。多くの市場は、これ以上の大きな広がりが見られないほどに成熟しています。成熟した市場は、放っておいても自然に拡大していくときとは異なり、何らかの刺激を与えなければ、広がった市場は縮小する一方です。

そこで、組織的に組み立てられた工夫を凝らして、新たな需要を掘り起こすことが重要になります。このような行動は、今までのセオリーどおりの行動とは全く異なるものです。組織の知恵を集結して総合的な工夫のもと、勝つためのストーリー作りをしなければなりません。KPIには、ストーリーを作り出すために明確にしなければならない指標が示されています。

急務となる個人の生産性向上のカギはKPI

技術者の不足が問題視されて久しいですが、今や技術者のみならず、労働力不足の課題は事務系から技術系、マネジメント層にまで広がっています。社内の人材不足を少しでも賄うために社外へアウトソーシングを考えたとしても、それほど大きな効果は得られずに、常に成長を続ける企業であればあるほど一人当たりの労働負荷が増える一方です。

この状況を打開するには、一人ひとりの生産性を上げるしかありませんが、これは個人で取り組むには限界があります。余分な仕事を減らすにもどこを削ればよいのかわかりません。やみくもに業務を削っても、どこかでひずみが生じたり業績の悪化を招いたりします。

ここで重要なことは、中長期的な視点で、業績に関わらない無駄なことを削っていく作業を行うべきだということです。ではどうやって削っていく作業を選択すればいいのでしょうか。その判断の指標にするのがKPIです。個人の生産性向上は、事業課題のなかでも急務と言わざるを得なくなりました。しっかりとしたコントロールを組織として行うことが個人の生産性向上に寄与します。

多様性社会を生き抜くために必要なKPI

人材不足になると人事対策も変わっています。会社に合った条件で、自律的に高いパフォーマンスを発揮できる人材だけを採用するということは難しくなってきました。モチベーションやスキルのレベルの異なるさまざまな人材を採用することはもちろんですが、今までにない考えや感覚を持った人材をあえて採用するということにもなるでしょう。その場合に足並みがそろうまでじっくり待つという時間はありませんから、企業としてしっかりとした仕組みでバックアップをしていく必要があります。

KPIの設定は単純な業績指標ではなく、そこに達するためのストーリーを導き出すためのものです。多様性社会においてさまざまな選択肢があり、そのなかでどのストーリーを選択するか的確に示すことがぶれのないマネジメントへとつながっていきます。KPIの3つのレベルのうち、直接的に行動に影響するKAIを個人レベルまで落とし込み、実務の指標とすることでシンプルな優先順位が導き出され、より効率的な業務の遂行につながります。

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